大分県立芸術文化短期大学 平成30年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
観光人類学 城田 愛

前期
選択 2 講義 国際総合学科2年
■ 授業の目的・到達目標

【授業の目的】 この授業では、受講生の「地元」、大分、九州、日本の観光の動向も視野にいれながら、主に、講義担当者がフィールドワークを継続してきた世界的な観光地である「ハワイ」についてとりあげます。先住ハワイアンおよび各地からの移民とその子孫たちが暮らすハワイの多文化的状況について学んでいきます。また、ハワイの日系・沖縄系移民たちの文化と社会を具体例としてとりあげ、「よりリアルなハワイ」を知り、人とモノ、文化の移動と混成について考えていきます。
【到達目標】 (1)ハワイと日本における歴史的・社会的・文化的な関わりついて理解し、説明できるようになる。(2)ハワイの中の多民族・多文化、世界(日本)の中の「ハワイ」について理解し、ハワイの社会や文化に対して多角的にとらえることができるようになる。(3)観光地ハワイをさまざまな角度からとらえられるようになる。

■ 各回の授業内容

1 はじめに:本講義の目的、内容について、「地元」、大分、九州、日本の観光とは。
2 「ハワイ」とは:ハワイの人と文化
3 現代ハワイに暮らす人びと(1)
4 現代ハワイに暮らす人びと(2):ハワイにおける日系・沖縄系移民
5 多文化社会ハワイ(1)
6 多文化社会ハワイ(2)
7 ハワイの衣食住(1)ハワイのたべもの
8 ハワイの衣食住(2)アロハシャツと日本人移民の歴史
9 ハワイの宗教
10 ハワイのミュージアム
11 ハワイの教育:ハワイ語教育と州立ハワイ大学における先住民研究、移民研究、観光経営学、軍隊科学など
12 日本における「ハワイ」のイメージ
13 日本からのハワイ観光
14 After/Beyond 3.11 "Aloha for Japan":東日本大震災後のハワイと日本とのあらたなつながり
15 まとめ:ハワイと「地元」・日本の事例との比較

■ 準備学習等

講義では、英語の資料、音楽、映像などもとりあげるため、授業外学習として、配布する資料などの予習および復習が求められます。

■ 成績評価の方法・基準

平常点(30%)、期末レポート(70%)から評価します。

■ 教科書

教科書は使用しません。随時、プリントを配布します。

■ 参考図書

『これならわかるハワイの歴史Q&A』、『ハワイを知るための60章』、『ハワイの歴史と文化:悲劇と誇りのモザイクの中で 』、『憧れのハワイ:日本人のハワイ観』、『多文化社会ハワイのリアリティー:民族間交渉と文化創生』

■ 履修の条件・注意事項

*2年次の卒業研究で、「文化人類学研究」のゼミを選択し、ハワイや観光人類学に関する卒業論文を書こうと考えている学生は、できるだけ受講して下さい。
*「たのしく&きびしく」すすめていきますので、積極的に授業にとりくむ姿勢がもとめられます。

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