大分県立芸術文化短期大学 平成30年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
日本の文化と社会 城田 愛
長福 香菜

後期
選択 2 講義 国際総合学科1年
留学生
■ 授業の目的・到達目標

 この授業の目的は、(前半)日本の伝統文化である和歌を通して、昔と現在との共通点や異なる点を比較検討することにより、今日の文化を歴史的に捉えること、(後半)現代日本における「うた」や音楽をとおして、受講生たちの「地元」、講義担当者の調査地である「沖縄」、そして「アイヌ」の事例などを比較検討することにより、今日の日本社会における多様な文化のありかたについて学ぶこと、です。
 授業の到達目標は次の3点です。
[前半 担当:長福]
1)和歌作品を通して、伝統的な言語文化について理解する。
2)和歌作品の時代背景や人々の風俗習慣、ものの考え方や感じ方を知り、昔と現在との共通点や異なる点を理解する。
3)今日の文化や歴史を振り返ることにより、幅広い教養を身につける。
[後半 担当:城田]
1)文化の多様性、理解の枠組みや考え方を理解する。
2)文化や社会の「負の面」を、問題化することができる。
3)「うた」をとおして、「地元」と現代の日本社会を多面的によみとく術を身につける。

■ 各回の授業内容

1)ガイダンス
[前半 担当:長福]
2)はじめに:和歌史について
3)春歌-行事・自然-
4)夏歌-行事・自然-
5)秋歌-行事・自然-
6)冬歌-行事・自然-
7)恋歌
8)まとめ
[後半 担当:城田]
9)はじめに:日本の多文化的・多みんぞく的・多声的状況
10)沖縄の「うた」と社会①:唄三線にみるアジア・日本とのつながり
11)沖縄の「うた」と社会②:沖縄ポップにみるアメリカとのつながり(へだたり)
12)沖縄の「うた」と社会③:移民のメロディーにみる世界とのつながり
13)アイヌの「うた」と社会①
14)アイヌの「うた」と社会②
15)まとめ:「うた」をとおして、「地元」と日本社会をとらえなおす。

■ 準備学習等

配付する資料などの予習および復習が求められます。

■ 成績評価の方法・基準

前半と後半の評価を総合して成績を出します。
[前半]
平常点(出席、授業態度、感想)40%と試験60%で評価します。
[後半]
平常点(30%)とレポート(70%)から評価します。

■ 教科書

教科書は使用しません。随時、プリントを配布します。

■ 参考図書

[前半]古語辞典、国語辞典(電子辞書でも可)
[後半]『沖縄民俗辞典』、『沖縄文学選 : 日本文学のエッジからの問い』、『音の力 : 沖縄アジア臨界編』

■ 履修の条件・注意事項

 この授業は2名の教員が担当します。前半と後半で、授業の内容、進め方、評価方法などが異なります。前半と後半の片方でもレポート未提出、試験を受けないなどの場合は、原則、不可とします。
[後半]卒業研究で「文化人類学研究」を選択し、日本の多文化的状況や地域固有の音楽などに関する卒論を書こうと考えている学生は、できるだけ履修してください。

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