大分県立芸術文化短期大学 平成30年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
文化人類学 城田 愛

前期
選択 2 講義 美術科1年
美術科2年
音楽科1年
音楽科2年
国際総合学科1年
国際総合学科2年
情報コミュニケーション学科1年
情報コミュニケーション学科2年
■ 授業の目的・到達目標

【授業の目的】
 この授業の目的は、わたしたちの身のまわりにある話題から、世界各地の多様な人びとの生活の「いとなみ」についてとりあげ、人びとが織りなしてきた文化的な諸活動をさまざまな角度から捉え直していくことです。そして、文化人類学的視点から、人びとの「多様性」と「共通性」への理解と関心を深めていきます。

【到達目標】
(1) 自文化と異文化を相対的にみる方法について理解し、説明できるようになる。
(2) 「文化のフィルター」について理解し、説明できるようになる。
(3) 文化について、多角的・複眼的にとらえられるようになる。
(4)  多角的な視点を獲得することにより、より創造的な社会生活、ライフ・マネージメントをおこなえるようになる。

■ 各回の授業内容

1.  はじめに:授業の目的と内容について     
2.  文化人類学とフィールドワーク:学史と方法論について      
3.  文化というフィルター(1) 多彩な色の認識:太陽、虹は何色? 
4.  文化というフィルター(2) 多様な音文化:犬は何と鳴く? 
5.  文化というフィルター(3) 様々な美意識 :「美人」、美しさ、美味しさなどの基準は?
6.  文化というフィルター(4) まとめ:文化相対主義について
7.  人びとの分類 (1) 「人種」概念の誕生:「肌色」とは?
8.  人びとの分類 (2) 人種差別の歴史と現状:アフリカ系音楽の多様性から 
9.  人びとの分類 (3) 「日本人」とは?:多みんぞく化・多様化する日本社会
10. 人びとの分類 (4) ジェンダー:女性、男性、〜性、個性とは?
11. ダンスと人と社会 (1) ジェンダー:踊りにあらわれる「女らしさ」・「男らしさ」
12. ダンスと人と社会 (2) アイデンティティ:踊りにあわられる「日本人」・「◯◯人」らしさ
13. ダンスと人と社会 (3) まとめ:踊りにあらわれる人びとの多様な属性
14. まとめ (1):文化人類学からみる多様な人びとのいとなみ・生活
15. まとめ (2):創造的なライフ・スタイルの確立にむけて

■ 準備学習等

講義では、英語の資料、音楽、映像などもとりあげるため、毎回、授業外学習として、配布する資料などの予習および復習がもとめられます。

■ 成績評価の方法・基準

平常点(30%)、期末レポート(70%)から評価します。


■ 教科書

教科書は使用しません。随時、プリントを配布します。


■ 参考図書

綾部恒雄(編)『文化人類学最新術語100』(2002年、弘文堂)、片山隆裕(編)『アジアから観る、考える:文化人類学入門』(2008年、ナカニシヤ出版)、武田丈・亀井伸孝 (編)『アクション別フィールドワーク入門』(2008年、世界思想社)、李仁子他(編)『はじまりとしてのフィールドワーク』(2008年、昭和堂)、日本文化人類学会(編)『文化人類学事典』(2009年、丸善)

■ 履修の条件・注意事項

*履修希望者数が、教室の席の数(約120)を上回る場合、卒業年次の学生と交換留学生、そして初回出席者を、優先的に履修とする予定なので、初回時に出席するようにして下さい。
*国際総合学科の1年生で、2年次の卒業研究で、「文化人類学研究」のゼミを選択予定の学生は、なるべく受講して下さい。
*「たのしく&きびしく」すすめていきますので、積極的に授業にとりくむ姿勢がもとめられます。

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