大分県立芸術文化短期大学 平成30年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
日本美術史特論 田中 修二
前期
選択 2 講義 専攻科造形専攻1年
■ 授業の目的・到達目標

美術表現は、それが行なわれる時代や社会、地域などと深く結びついています。
本講義では、田能村直入、福田平八郎、高山辰雄ら大分出身の画家たちをつねに視野に入れつつ近代日本画の歴史をたどり、さまざまな作家とその作品を見つめながら、それらの関係性について考えていきたいと思います。
受講するみなさん自身が、自らの制作について一歩立ち止まって考えてみることや、他者の作品に対する見方をより拡げていく手がかりを見つける機会になることを望みます。

 到達目標
1:近代から現代にかけての日本美術の流れを理解する。
2:作品および資料の扱い方を具体的に身につける。
3:造形表現と時代・社会・地域等との関係について理解する。

■ 各回の授業内容

全15回の授業において、以下のテーマで講義を進めながら、適宜、同時代の文献資料の講読や、各自が選んだテーマ(画家や作品など)による口頭発表等を行ないます。
1. イントロダクション
2. 江戸から明治へ……明治20年代までの美術界(1) 東京
3. 江戸から明治へ……明治20年代までの美術界(2) 京都
4. 江戸から明治へ……明治20年代までの美術界(3) 大分
5. 日本画の理想主義と自然主義……明治30年代 東京と京都
6. 「地方」へ伝わる「美術」
7. 美術学校と展覧会……明治期から大正期へ
8. 文献講読等
9. 「画壇」の形成
10. デカダンスの時代と表現……大正期
11. 「美術」の隆盛……大正後期~昭和初期
12. 国家・美術・戦争……昭和前期・戦中期
13. 日本画滅亡論……昭和中期 「美術」観の変化
14. 「日本画」とは……昭和後期から現在へ
15. 口頭発表等

■ 準備学習等

必要に応じて、授業中にその都度指示する。
文献資料の講読、口頭発表等では、美術館や図書館での事前の調査などが必要になる。

■ 成績評価の方法・基準

授業への参加意欲(30%)、口頭発表等(20%)、期末レポートもしくはテスト(50%)

■ 教科書

毎回、配付資料と画像等を用い、授業を進めます。

■ 参考図書

参考文献については、適宜授業中に指示します。

■ 履修の条件・注意事項

学外でのフィールドワークや展覧会見学を行なう場合があります。休日を含め、授業時間外に行なうこともありますが、必ず出席してください。

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