大分県立芸術文化短期大学 平成30年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
指揮法 森口 真司

前期
必修 2 実習 音楽科1年
■ 授業の目的・到達目標

指揮の意味と役割を理解したうえで、まずは「運動」という観点から指揮法の基礎を学ぶ。さらに強弱や緩急、フェルマータなど多様な表現を学びつつ、「自分がイメージしている音楽を他の人に音にしてもらう」という指揮の本質について考察する。

①18世紀以降の西洋音楽の歴史をおおまかに把握し、演奏における指揮者の役割をよく理解する
②指揮の物理的な運動をよく理解する
③楽曲を分析し、テンポや表現を決定してそれにふさわしい指揮の技術を選択できる
④常に積極的に自己の考えを他者に伝達する意欲を持つ
⑤自分の立ち姿や言動、表情が他者にどう映っているかを意識する
の5点を目標とする。




■ 各回の授業内容

①指揮の意味と指揮者の役割
演奏においてなぜ指揮者が必要なのか、指揮者の役割とは何なのかを西洋音楽の歴史と関連付けて考察する。
②指揮の基本動作1 1拍子の「たたき」
指揮棒の持ち方、構え方を学ぶ。複数人が同時に音を出すメカニズムを理解し、指揮の基本中の基本である1拍子の「たたき」を学ぶ。
③指揮の基本動作2 2拍子の「たたき」
2拍子の図形を学ぶ。
④指揮の基本動作3 3拍子の「たたき」
3拍子の図形を学ぶ。
⑤指揮の基本動作4 4拍子の「たたき」
4拍子の図形を学ぶ。たたきの総まとめ・復習。
⑥指揮の基本動作5 「しゃくい」と「平均運動」及び基本動作のまとめ
「たたき」に比べてやわらかい動きである「しゃくい」及びさらにやわらかい「平均運動」ついて学ぶ。またこれまで取り上げた3種類の動きと4種類の図形を復習・確認する。
⑦小テストと6拍子の図形
第6回までに学んだ基本動作に関する小テストを行う。6拍子の振り方を学ぶ。
⑧曲の開始と終了
すべての楽曲が1拍目から開始するわけではない。ここではいろいろな拍から始まる曲を取り上げ、曲の開始の仕方及び終わり方を学ぶ。
⑨強弱、クレッシェンド、ディミヌエンド、左手の使用
この回からはより音楽的な表現を意識しながら、強弱の振り分け、音色に対応した技法の選択を学び、あわせて左手の使い方を解説する。
⑩アッチェレランドとリタルダンド、フェルマータ、拍の分割
指揮をするうえで常に問題となるテンポの変化、フェルマータの処理について学ぶ。さらに1拍を細かく分けて指揮する方法を習得する。
⑪フェルマータに関する小テストと3拍子の一つ振り、8分の6拍子
第9・10回で取り上げた項目に関して小テストを行う。あと3拍子を一つにまとめて振る方法、いわゆるワルツ打法をとりあげる。さらに6/8拍子の振り方を学ぶ。
⑫技術以外のこと
自分の考えを人に伝えるために、これまでに学んだ技術のほかに何が必要か、映像資料も使いながら考察する。
⑬~⑮実技課題指導
実技試験で指揮する曲に取り組む。
⑯実技試験

■ 準備学習等

■ 成績評価の方法・基準

実技試験

■ 教科書

授業時に指示。資料配布。

■ 参考図書

授業時に指示。

■ 履修の条件・注意事項

欠席すると授業についていけないので十分注意すること

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