大分県立芸術文化短期大学 平成29年度講義概要
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授業科目 担当教員名 開講時期 必修・選択 単位 授業形態 学科・学年
日本事情 南里 敬三
前期
選択 2 講義 留学生
■ 授業の目的・到達目標

授業の目的は四つ。(1)格助詞「ガ」「ヲ」「ニ」「ト」に焦点を当て日本語の基本構文にどのようなものがあるか説明できるようになる。(2)日本語の文において対人関係を表す表現がどこに現れ、どうしてそこに現れるのかが説明できるようになる。(3)係助詞「ハ」と格助詞「ガ」の使い分けのルールが説明できるようになる。(4)日本文化におけるモノの考え方の特徴を、文章構造のカタチ(「スキーマ」)の観点から論理的に説明できるようになる。授業はディスカッションをやりながら進めていく。

■ 各回の授業内容

1) コースの概要について

1)文には四つの「意味」がある。
2)日本語の品詞:動詞、名詞、形容詞、名容詞って何もの?
3)移動文の特徴:「公園を散歩する」?それとも「公園で散歩する」?
4)行動文の特徴1: どうして「先生を従います」って言わないの?
5)行動文の特徴2:「ビルの前に車をとめて下さい」?それとも「ビルの前で車をとめて下さい」?
6)行動文と関係文:「日本人はカレーを好む」と「日本人はカレーが好きだ」の違いは?
7)発表とフィードバック1:普遍文法ってあると思う?
8)関係文:どうして「海を見える」と言わないの?
9)動詞群1:「石を投げかけされられておいていただき始めてきてしまっていなければならないに違いないかもしれないようなんでしょうかね」にどんな理論が隠れている?
10)動詞群2:「カネ」「ヨネ」「カナ」ってどんな時に使うの?
11)テクストを作る1:「ハ」と[ガ]はどう違うの? 発見文と常識文
12)テクストを作る2:日本人が理解しやすいテクストってどんなもの? スキーマで考えよう
13)テクストを作る3:歌謡曲からJポップへの進化。歌詞を読み解き日本文化を分析する。
14)テクストを作る4と復習:文化的普遍性と特殊性。日本文化はユニークな文化?
15)発表とフィードバック2:スキーマ理論を使って日本と外国を比べてみよう

■ 準備学習等

この科目は予習より復習に力を入れること。習ったことを次の授業までに分かりやすい言葉で説明できるようになっておくこと。

■ 成績評価の方法・基準

格助詞クイズ(2回)10%; テクスト分析(2回)20%;
発表1 10%; 発表2 20%; 試験 40%

■ 教科書

授業でプリントを配布する。また、読み物のリストはこの授業で使うブログにリンクする。

■ 参考図書

特になし。

■ 履修の条件・注意事項

無断欠席一回につき2点減点する。

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