大分県立芸術文化短期大学　シラバスWeb公開システム

授業科目	担当教員名	開講時期	必修・選択	単位	授業形態	学科・学年
邦楽演習	田中　愛子谷村　育子	後期	選択	2	演習	音楽科1年
■ 授業の目的・到達目標（器楽）古典を一曲　何よりも、調絃（平調子）の習得を第一とする現代曲・・・さくら、荒城の月等（声楽）１　能は世界の文化遺産に選ばれた最古の音楽演劇である。７００年息づいてきた日本が誇るこの伝統ある音楽の音階、楽器、リズム、発声をマスターする。２　能面・装束を鑑賞、それを身につけたりその発声、表現、様式を知り西洋音階との比較をする。３　世阿弥の芸術論「花伝書」は世界的に評価されている。その伝書を自身で創作した作曲、振り付けオペラとしての構成をビデオ学習する。図面にして分かりやすく芸術修得錬磨術を説く。
■ 各回の授業内容（器楽）１．オリエンテーション２．筝についての説明と奏法　　筝の基本的な調絃である平調子を洋楽の楽理等も使って習得３～４．日本古来の曲（例えば、さくらさくら　など）　　古典の「六段の調」の初段を弾く５．合奏の楽しさ他６．筝の基本的な調弦を会得する７．まとめ　演奏発表（声楽）８. 能楽の唱法をユニゾンで練習する９．能の生まれたヒストリー。700年伝承された経緯 10．楽譜（笛・太鼓・小鼓・太鼓）のリズムのあり方、譜面 11．音階を五線譜にして「羽衣」を謡う実習。 12.ビデオを見て神・男・女・狂・鬼の代表的能を観る能面20面（桃山～江戸中期）の鑑賞・実物を身につける・古代ギリシャ部隊でギリシャ悲劇と能の融合・博多山傘能とオーケストラのコラボ 13.「羽衣」の実習・謡を毎回謡えるまで五線譜で実習する。教官が装束をつけ能の一部を演ずる 14.発声、表現法、様式化を西洋音楽と比較する 15.世阿弥の「花伝書」の稽古条々。５才～７０才までの稽古の心得を講義。世阿弥「花鏡」の時々の花・時分の花・枯れたる花を図面で説明。芸術家は誠実、真、謙虚、奢るな、因果の花を説明
■ 準備学習等（器楽）授業で使用する楽器の準備（声楽）能の歴史、役（ワキ、狂言、囃子）花伝書の大事な心得。　　　　謡羽衣の五線譜、謡と囃子の譜面を渡す
■ 成績評価の方法・基準（器楽）最後に試験で30％　調絃50％　平常点20％（声楽）能の謡の音階付け、リズムを謡って見る、お囃子とのかね合い　　　　舞の基本、声楽の発声とのちがい、謡を習得する
■ 教科書（器楽）「たのしい筝教則本」（水野千鶴　著、大日本家庭音楽会発行）（声楽）能楽協会より出版「学んでみよう能・狂言」「花伝書」「花鏡」「世阿弥花の哲学」（成川武史）「能の音楽性と実際」（浅見真高）
■ 参考図書
■ 履修の条件・注意事項まじめな態度で受講すること。授業中の私語、飲食、携帯電話等の使用は厳禁。 ①卒業生による「羽衣」の音階・リズムの五線譜を参考に謡って見る ②五線譜でない脳の「羽衣」の節を謡ってみる ③五線譜に表せないコブシや独特の節廻しは難点と思う ④その違いが分かること、どの様に表現するか、感性の見せ所

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